シトルリンとは

シトルリン(Citrulline)はスイカやウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸です。

1930年に日本でスイカから発見された成分で、シトルリンという名前の由来はスイカの学名シトルラスブルガリス(Citrullus vulgaris)から取られています。

トレーニング時のパフォーマンスの向上や、血流改善、動脈硬化緩和、筋肉増強など様々な効果を期待できる事から別名スーパーアミノ酸とも呼ばれています。

日本では2007年8月17日より医薬品成分から食用への利用が解禁されサプリメントに配合する事が可能となりました。

シトルリンリンゴ酸塩に疲労回復効果がある事からヨーロッパでは現在も医薬品として販売されています。

シトルリンの働きについて

一酸化窒素(NO)生成

シトルリンは体内でアルギニンに変換され、変換されたアルギニンは一酸化窒素(NO)の生成に使用されます。

一酸化窒素(NO)は血管を拡張し血流を促進する働きを持ち、動脈硬化の緩和や免疫のアップまた高血圧予防に役立つとされています。

筋肉疲労の軽減

トレーニングや激しい運動後を行うと乳酸が蓄積して疲労感を感じてしまいます。

シトルリンには、この乳酸の蓄積を抑える働きがあり、疲労回復の促進、また持久力の向上をサポートします。

勃起不全(ED)改善

一酸化窒素(NO)の生成が促進される事で、血流が改善され、結果的に男性機能の改善へと繋がる事で、勃起不全(ED)の改善をサポートします。

デトックス効果

体内に蓄積したアンモニアを無害な尿素へ変換し排出をサポートします。

これによって体内の毒素を軽減させる事からデトックス効果も期待されています。

エイジングケア

シトルリンは優れた保湿力を持つ天然保湿因子(NMF)の一つで、構成するアミノ酸の9%を占めています。

天然保湿因子(NMF)は角質細胞の中水分を保つ人間の持つ保湿成分です。

紫外線からコラーゲンを守り、高い保湿作用でお肌をバリアすることでエイジングケアも期待できます。

シトルリンの摂取目安

一般的にシトルリンはサプリメントとして摂取する事が効率的です。

食品安全委員会が出している1日の摂取目安量は800mgとされています。

これは、スイカ1/7個、メロン1.3個、冬瓜3.8個、キュウリ56.5本に相当する量です。

シトルリンの副作用

シトルリンは副作用がほとんどありませんが、一般的な注意点として下記の事に注意してください。

  • 過剰摂取によるアレルギー
  • 利尿作用による頻繁に尿意をもよおす
  • 血流がよくなり過ぎた事で生じる頭痛

まとめ

シトルリンは血流改善、運動パフォーマンス向上、疲労軽減、男性力の向上など沢山の効果を持つアミノ酸です。

このような作用からスーパーアミノ酸と呼ばれ、その効果が大きく注目されています。

積極的に取り入れてゆきたいシトルリンですが、1日の推奨摂取目安は800mgと従来の食事のみではなかなか補えません。

サプリメントなどを併用して効率よく摂取してゆく事がお薦めです。